多様な業種で活躍する企業人が学ぶ中央大学ビジネススクールでは、新型コロナウイルス感染症で緊急事態宣言が発出されるなか2020年度の新入生を迎えることに。オンラインで実施された最初のキックオフミーティングでは「学びを止めるな!」という強いメッセージとともに、オンライン授業にシフトして学びの場を継続提供する方針を打ち出しました。しかしながら、グループワークやディスカッションなどインタラクティブな授業をしていただけに、100%リモート参加のオンライン授業はライブ感が欠け、学びの質・深さの点で満足できるレベルではありませんでした。これを受け、ニューノーマルでの授業の在り方を考えるなか、7月に入り、オンライン授業と対面授業を組み合わせたハイブリッド授業の検討をはじめました。
7~9月にかけ、有志学生の協力を得て、既存の機材を用いたハイブリッド授業の実証実験を数回実施したものの、教室に設置した他社製スピーカーフォンは音性能が低く、特にリモート側は教室の教員や学生の声が聞き取りにくい状況でした。ソーシャルディスタンス確保のためマイクから離れた席に座る学生の声を拾うために、マイクの数を増やすなどおよそ考えられるすべての手立てを試みたものの、ハウリングやエコーが発生。それ以前に音声品質が低く、教室とリモートが一体となった授業の実現には程遠いという結果になりました。この時、実証実験に参加していた学生から「会社ではヤマハ製品を使っていてすごくいいですよ」というアドバイスがあり、半分あきらめかけた9月中旬、YVC-1000のデモ機を用いた実証実験を実施。その結果、それまでの音声の問題がすべてクリアできることが分かり、臨時予算を申請し同月中のスピード導入に至りました。
教卓前に教室全体を映しだすWebカメラとYVC-1000を設置。これに教員用のハンドマイクを接続することで、リモートで参加する学生に教員の声が確実に届くようにしています。 さらに、拡張マイクYVC-MIC1000EX4基を含む総数5基のマイクをYVC-1000に接続。教室内の学生の声をしっかり収音し、聞き取りやすい音声をリモート側に届けるよう、各所に配置されています。導入後のハイブリッド授業では、教室/リモート環境の双方においてクリアで安定した音声を実現。ハウリングやエコーの発生も抑えられ、音声に関する学生からの改善要望もなくなったといいます。同スクールでは今回の成功体験を踏まえ、同じ広さのもうひとつの教室にYVC-1000およびYVC-MIC1000EXの導入を決定。学生からも高評価であることから、今後さらにハイブリッド授業の拡大を計画しています。
中央大学ビジネススクール 研究科長
教授/博士(知識科学)
露木 恵美子 様
中央大学ビジネススクール 研究科長 教授/博士(知識科学) 露木 恵美子 様
現在の形で、対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド授業を実現できたのは、学生たちと試行錯誤してきた結果です。特に、YVC-1000の導入は音声問題を解決する決め手になりました。これからのニューノーマルの時代には、ハイブリッド授業がスタンダードになるでしょう。2023年に移転予定の駿河台新キャンパスでも、さらに音声と映像を高度に融合させた授業を目指します。ぜひ、ヤマハにも協力して頂きたいです。
在学生(大手物流企業勤務) 由井 瑞穂 様
当初のハイブリッド授業では、マイクのところまで歩いて行って発言する、リモート参加者が聞きやすいよう大きな声を出すなどマイクの性能にあわせる必要がありました。収音力に優れるヤマハ製品を導入して以降は、広い教室内のどこに着席していても、特に意識することなく普通に発声して授業に集中できるようになりました。
オンライン授業システムにYVC-1000を接続し、リモートで参加する学生の声を教室の隅々まで聞き取りやすく届けつつ、教室内に拡張マイクYVC-MIC1000EX を5基追加設置することで、教室内の会話をリモート参加の学生にクリアに届け、一体感の醸成に貢献。
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/business/
(2021年01月07日 掲載)
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