取手市役所(取手市議会事務局)

取手市役所(取手市議会事務局)

導入概要

導入機種
YVC-1000/1台(+拡張マイクYVC-MIC1000EX)
導入時期
2021年4月
基本構成
議会事務局にてYVC-1000を導入し、Web会議用のマイクスピーカーとして利用。本会議場など広いスペースで大勢が参加する会議やセミナーでは、拡張マイク(最大5台)を接続することで、ディスタンスを確保しつつクリアな集音を実現している。

Web会議のほかオフラインの会議でも、さまざまなシナリオで
YVC-1000の高性能マイクと高出力スピーカーが大活躍

コロナ禍でWeb会議の導入が急がれるも、既存のマイクではさまざまな問題が

  • 既存のグースネックマイクはスイッチのON/OFF操作が必要で、ハウリングが発生しがち
  • Web会議実施の度にマイクを運び込み設置・設定するなど、セッティング作業が負担に

本会議や委員会の書記業務、議事録作成、議会だよりの編集・発行など議会活動全般をサポートする取手市議会事務局。議会活動でのICT導入・活用を積極的に推し進めており、令和3年6月には、前年1年間の議会活動を調査しランキング形式で公表・公開する「議会改革度調査2020総合ランキング(早稲田大学マニフェスト研究所)」において、全国で第1位にランクされました。これまでの議会改革活動に加え、コロナ禍においてWeb会議などICTを積極的に導入・活用し、議会権能の維持・向上を実現したことが高く評価された結果です。2020年春の緊急事態宣言では、国からテレワーク推進の大号令がかかるなか、サテライトでの分散勤務や在宅勤務に取り組みつつWeb会議導入を進めました。当初、庁内参加は導入済みのグースネックマイクを利用していましたが、Web会議で複数のマイクをONにした様態で利用するとハウリングが発生するという問題が発生。マイクOFFを基本とし、発言の際だけONにすればよいのですが、ON/OFF操作が煩わしくスムーズな進行を妨げていました。また、大きなグースネックマイクを都度会議スペースに運び込んだうえでのセッティングや充電などの作業も、議会事務局にとって負担でした。

既存マイクの課題を解消しスムーズなWeb会議を実現するためにYVC-1000を導入

  • 議事録作成システム「AmiVoice」と、高い集音力を持つYVC-1000をセットで使用
  • オンライン委員会/オンラインセミナー/災害対策本部などさまざまな活用シナリオを実現

前段の状態を改善しようと、家庭用のマイクスピーカー製品などを試していたなか、議事録作成システムなどで取引のあったベンダ(株式会社アドバンスト・メディア)から提案されたのがYVC-1000でした。取手市議会事務局では2006年にアドバンスト・メディアの議事録作成システム「AmiVoice」を導入しています。AI音声認識技術により、会議時の発言を高精度に自動テキスト化する「AmiVoice」と、その高い集音力から「AmiVoice」の認識率を向上させるYVC-1000をセットで導入するケースも多く、今回の提案につながりました。最終的に、複数参加者の声を1台で集音できるためハウリング発生の心配がなく、会議スペースへの持ち運びやセッティングが容易であること、オプションの拡張マイクを追加すれば広い会議室でディスタンスを確保したうえで複数が参加するWeb会議にも対応すること、さらに「AmiVoice」との高い親和性などを評価。2021年4月、YVC-1000+YVC‐MIC1000EXの導入が決まりました。導入から半年を経て、下記のような幅広いシナリオでWeb会議利用が拡大し、いずれにおいてもハウリングのないクリアな音声品質を実現しています。

オンライン委員会

議事進行役の委員長と書記および事務局のみ庁内会議室で、委員はリモートで参加して委員会を開催。会議室にYVC-1000を設置することで、双方にクリアで十分な音量の音声が届きます。

オンライン委員会

オンラインセミナー

本会議場に大人数が集まり、外部とつないで実施するセミナーや研修の場合においても、広範囲で集音するYVC-1000の拡張マイクにより対応可能に。さらに参加者が多い場合は、ハイドマイクを接続してより広いエリアをカバーすることもできます。

オンラインセミナー

災害対策本部

災害時に設置される“災害対策本部”での活用を想定し訓練を実施。万が一庁舎が被災した場合も、市内の学校など電源が確保された場所にYVC-1000を持ち込み、記録をとりながら災害対策本部を開設することができます。

外部接続マイク/スピーカーとして、オフラインでの会議においても活用が拡大

  • 議事録作成システムの外部マイクとして利用することで精度の高い文字変換を実現
  • 大出力スピーカーを搭載するYVC-1000をセミナーや講演時の外部スピーカーとして利用

YVC-1000の活用はオンライン開催のWeb会議だけでなく、オフラインでの活用も拡がっています。取手市は他自治体に先駆け、2006年に議事録作成システムを導入し、職員の作業工数や速記反訳の外注費など年間約500万円超のコスト削減を実現しています。このシステムは本会議のほか各種委員会や会議などで幅広く利用されていますが、文字変換の精度が録音の音声品質に大きく左右されます。この点、幅広いエリアをカバーしクリアな音声の集音が可能なYVC-1000のすぐれたマイク性能は、まさに議事録作成システムにうってつけでした。これまで、マイクなど音響設備のない会議室では、ICレコーダーを中央において録音していましたが、マイク性能が低くクリアで十分な音量の音声を確保することができないケースもありました。ICレコーダーにYVC-1000を接続して外部マイクとして利用することで、十分にディスタンスを確保しつつもクリアな音声を確保し、最終的に、より精度の高い文字変換を実現しています。このほか、上記でも記載した通り、広いスペースでのセミナーや講演などでは、ハンドマイクをYVC-1000に接続し、大出力の外部スピーカーとして利用しています。

外部接続マイク/スピーカーとして、オフラインでの会議においても活用が拡大
外部接続マイク/スピーカーとして、オフラインでの会議においても活用が拡大

お客様の声

取手市役所

右)取手市議会事務局次長:岩﨑 弘宜 様
左)取手市議会事務局長補佐:土谷 靖孝 様

すぐれた拡張性・柔軟性が活きるYVC-1000の新たな活用シナリオを今後も模索

2020年4月以降、テレワーク推進やそれにともなうWeb会議導入をバタバタと進めるなか、家庭用のマイクスピーカーを個人的に持ち込んで試したりしていたところ、「音声テック事業※」でこの4月に協定を結んだベンダから「オンライン会議でのクリアな音声でしたら…」とYVC-1000を提案いただきました。取手市議会事務局としてはすでにさまざまな形で活用を進めていますが、これからも新たな活用シナリオを積み上げていきたいと思います。逆にヤマハさんから「こういう使い方もありますよ」とご提案いただけるとありがたいです。
マニフェスト大賞プレゼン研修大会(マニフェスト大賞実行委員会主催)参加時の写真(お笑い芸人ミルクボーイに扮してオンラインでプレゼンを行い見事第1位)

※最新の映像・音響設備等を提供するベンダとの間で協定を結び、これら設備・機器を活用した業務音声の文字データ要約機能などを検証していく官・民プロジェクト。

取手市役所様におけるYVC-1000の活用方法

  • 議会事務局にてYVC-1000+YVC-MIC1000EXを1セット導入し、Web会議の際のマイクスピーカーとして利用。
  • オフラインの会議/セミナーにおける外部マイク/スピーカーとしても活用。
  • ICレコーダーにYVC-1000を接続して録音。その後、録音データを議事録作成システム「AmiVoice」に読み込ませて議事録を作成。
取手市役所様におけるYVC-1000の活用方法

取手市役所様の概要

所在地
茨城県取手市寺田5139
市長
藤井 信吾
拠点
取手市役所(取手庁舎/分庁舎/藤代庁舎)のほか、取手支所など
職員数
877名(正職員786名・再任用職員91名)※2021年9月1日現在
Webサイト

(2021年10月01日 掲載)


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