お客様のご紹介
伊藤病院
伊藤病院は昭和12年に創業された国内屈指の甲状腺疾患専門病院です。アイソトープの入院治療設備を備えた国内でも数少ない施設のひとつであり「甲状腺を病む方々のために」の理念のもと、より安全でスムーズな診察の提供を目指して最新の医療技術、医療機器、ITの導入に積極的に取り組んでいます。また携帯電話で診察や検査の待ち人数がわかるシステムを導入するなど、利便性も重視しています。
Profile | |
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業種 | 病院 |
法人名 | 伊藤病院 |
地域 | 東京都渋谷区表参道 |
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お客様の声 コメント提供:患者サービス向上委員会 中西崇仁(放射線検査室主任)様 天沼紗織(看護部外来主任)様
診察室から中待合室へ漏れる声をシャットアウト。市販のタイマーによる自動化で操作の手間も省きました。
当院には「患者サービス向上委員会」という組織があり、日頃から患者様の要望にお応えするよう、活動しています。今から10年ぐらい前、ちょうど個人情報保護法が施行された頃から患者様の側でも個人情報に関する意識が高まり、当院でも患者様を名前ではなく番号でお呼びするなどの対策を行いました。その頃、診察中の患者様と医師の声が中待合室に漏れ聞こえるのが気になる、という声が上がりました。当初中待合室と診察室とはカーテンで仕切られていただけでしたが、患者様のプライバシーを守るために工事を行ってドアを設置しました。それでも中待合室のイスがドアに近いこともあってなかなか効果が上がらず、その後壁面やドアへの防音工事も施しましたが、まだ声が漏れるということで、対応に苦慮していました。
そんな時に患者サービス向上委員会の1人が、ある金融機関でヤマハのスピーチプライバシーを見て、これは使えるのではないか、という提案があり、ヤマハさんに連絡して実際にテストしてみました。診察終了後にスタッフで設置場所を検討しつつ、実際のマスキング効果を確認してみたところ、診察室で会話をしているのはわかりますが、会話内容はわからないことが確認できました。それで導入を決定しました。
スピーチプライバシーのメリットとしてはまず、設置の簡単さが挙げられます。当院は年末年始を除き、休診日が日曜祝日のみであり、大がかりな工事がなかなか行えません。今回はスピーチプライバシーシステムを当院の全ての中待合室に合計15台設置しましたが、基本的には小さな機器をイスの下に置くだけでしたので、工事は必要ありませんでした。また実際の運用も市販のタイマーを使ってスイッチのON/OFFを設定しましたので、毎日の操作はまったくゼロ。診療業務への影響もなくメンテナンスフリーで使用できるので、その点もスタッフにとっては大きなメリットです。運用を開始してすでに数ヶ月経ちますが、マスキング音は診察室の中には聞こえませんので、医師は外の患者様を気にすることなく診察できます。
診察室のドアに「相談内容を聞こえづらくしています」というスピーチプライバシー設置のステッカーを貼ってあるのですが「これは何ですか」という質問が時折あります。そのときには仕組みをご説明しますが、そこで初めてマスキング音に気づかれる方もいるぐらいで、患者様にもマスキング音が負担にはなっていないようです。スピーチプライバシー設置のステッカーを掲示することで、当院が「患者様のプライバシーを大切にしている」とアピールできる点も大きいと思います。