2018年に、Web会議のためにカメラ・マイクスピーカー・リモコンがセットになった他社製品を導入したことがありました。本社には専用デバイスとして同セットを設置、支店・出張所には他社スピーカーフォンを配布しましたが、全社的な利用は思ったほど進まず、主にグループ会社との会議にとどまっていました。ところが、新型コロナ感染拡大後の2020年4月以降、対面での集合型の会議開催が難しくなり、多くの会議がWebに移行せざるを得なくなりました。取締役会など、役員が出席する会議もオンラインで開催されるようになりましたが「声が聞き取りづらい」といった声が多くなったため、他社製の連結式スピーカーフォンを購入。状況はかなり改善されたものの、長引く感染症対策によりオンラインでの会議が常態化している中、さらに性能の良いスピーカーを導入すべきではないかと検討を始めました。
Web会議導入当初の情報収集時より、ヤマハ製品の品質が高いことは認知していました。しかしながら、定着するかどうか不透明であったWeb会議の導入時点で高額な投資をすることは躊躇されたため、安価に導入可能なカメラ・マイクスピーカー・リモコンのセット製品を選択することになった経緯があります。
前述のようにWeb会議の急速な普及に伴い、「音」に関する要望が多く聞こえ始めた際にもヤマハ製品を検討したのですが、やはりコストの面から連結式スピーカーフォンの導入に留まることになってしまいました。Web会議で取引先がヤマハ製品を利用しており、音質の良さを実感していただけに残念でした。しかしながら、Web会議がスタンダードになる中、さらなる環境改善は喫緊の課題となりました。そこでついに、かねてより導入を希望していた優秀なノイズリダクションやマイクの拡張性などを備えたYVC-1000を採択することになったのです。
以前より実施していた月に一度の取締役会(20名程度が参加)だけでなく、大小さまざまな打合せ・会議の多くでWebを併用して行われることがスタンダードになった現在、環境整備の水準も高いものを求められるようになっています。そこで「音」に関する課題をクリアするためにYVC-1000と拡張マイク2個を導入したのですが、期待通り、いくつもの問題が改善されました。ある程度予想はしていたものの、期待以上にクリアな音声が届くようになり、オンライン参加者のストレスが大幅に軽減されたとの声を多く聞くことができています。
今までは「プツプツと途切れる」「声が小さくて聞こえない」などの対策として「①大きな声で ②はっきりと ③1人ずつ」 話すといった一種の「お作法」が必要でした。導入後は普段話すトーンでも聞き取ることができるようになり、オンライン参加者にも状況が伝わりやすくなったためか、以前より発言数も増えたと実感しています。
また、ハイブリッド会議を行う際にも、会議室での出席者が今までのように意識してマイクに向かって話す必要がなくなり、スピーカーからの音もクリアに聞こえるため、スムーズに進行することが可能となりました。今となっては、YVC-1000を早く導入しなかったことを後悔してもいます。現在は1セットだけで奪い合いになっているので、早々に追加導入を予定しています。
(2022年03月24日 掲載)
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