2018年9月、東京都港区に新しいサービス拠点を開設したコニカミノルタジャパン株式会社。業務スペースは流行のカフェスタイルで、大きなテーブルや窓に面したカウンター席、2~3名の打合せに最適なハドルスペースなどがゆったりとレイアウトされています。この業務スペースと仕切り壁を隔てて接する会議室には、用途や参加人数でレイアウトを自由に変えられる台形のテーブルが配置されています。自ら“働き方改革”を実践する上での理想を追求した新しいオフィスですが、構想・設計段階から、①中・大規模のWeb会議開催時に音声が聞き取りにくい、②会議室や業務スペース会話など音声が受付スペースに漏れて聞こえてしまう…という2つの懸念が指摘されていました。
最大20人規模が入れる新しい会議室では、Skype for BusinessベースのWeb会議が頻繁に行われますが、既存のマイクスピーカーは小規模向けということもあり、参加者が10名以上になるようなケースでは、マイクスピーカーから遠い人は音声が聞き取りにくいという課題がありました。そこで、中・大規模の会議にも対応する製品を新たに導入することに。Webなどで高評価のヤマハ製品をヤマハ東京事業所で体験するなどした結果、最大40名規模まで対応可能なスピーカーフォン「YVC-1000」1台+専用拡張マイク「YVC-MIC1000EX」2台の導入が決まりました。導入の決め手は、高性能マイクと高出力スピーカーが実現する期待通りの音声品質のほか、その時々のテーブルレイアウトに合わせて本体や拡張マイクを配置しつつ、ボタン一発で音声を最適化できるセッティングの容易性、そして、これらを10万円台で実現するコストパフォーマンスの高さです。
もう1つの懸念は受付スペースへの音漏れでした。受付スペースは取引先など社外の人が利用するため、情報セキュリティの観点からも対策が求められていました。こうした中、スピーカーフォンの体験で出向いたヤマハ東京事業所で、スピーチプライバシーシステム「VSP-1」と出会います。天井埋め込みなどの工事が必要で高額な他メーカー製品に対し、工事が不要で一桁少ないコストで導入できるVSP-1は非常に魅力的です。受付スペースから会議室/業務スペースへのドア周辺に、それぞれVSP-1を設置(1台は床置き、もう1台は壁面に)することで、漏れてくる音を聞き取りにくく処理することができました。自然の音を織り交ぜたマスキング音は“心地よく爽やかな印象”と社員からも好評です。
コニカミノルタジャパン株式会社
左)関東支社 関東サービス統括部/東京支社 東京サービス統括部
統括部長:安田 俊昭様
右)東京支社 東京サービス統括部 東京サービスセンター
東京第1サービスグループリーダー:北村 友和 様
お客様の“働き方改革”を支援していく上で、オフィス空間における課題解決のモデルケースとなりました
“働き方改革”支援サービスを事業の柱に位置付ける弊社では、2014年以降、オフィスのWi-Fi&フリーアドレス化、フレックス制やテレワークの導入・推進など積極的に取り組んできました。今回の新拠点も、働き方改革に資する理想のオフィス空間を目指して準備を進めてきました。受付スペースへの音漏れについてはVSP-1によるマスキングと、Web会議中に大きな声を出さなくて済むYVC-1000の導入で二重に対策をすることができました。来訪される方々に“ガバナンスの効いた信頼できる会社”であることを印象付けることができ、同様の課題やニーズをお持ちのお客様にも是非ご紹介していきたいと思います。
(2018年12月06日 掲載)
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