八幡浜市では、GIGAスクール構想に伴い、1人1台端末としてChromeBookを導入しています。本校では、児童集会や授業等で端末を使用する際、イヤホンマイクを使う場面があります。しかし、45分間の授業の中でイヤホンマイクを着けたり外したりすることは、授業の流れを中断し、児童の集中力を低下させ、授業内容を理解する妨げとなることが教職員の実感としてありました。また、イヤホンマイクを長時間着けていると、耳が痛くなることもあります。
そこでイヤホンマイクを使用せず、普通の会話のような自然な聞き取りができ、イヤホンマイクのように耳を痛めずにすむスピーカーフォンを検討することにしました。まず他社製品を購入したものの接続や音質が思ったほど良好ではなく、改めて授業や集会での使用に最適な製品を探していたところ、ヤマハのスピーカーフォンを知りました。
ハイブリッドによるオンラインセミナーを受講してきた中で、とても音質が良いと感じたセミナーがありました。そのセミナーでは、ハイブリッド環境構築についての解説があり、ハイブリッド授業を行う際には、スピーカーフォンが必要であることを知りました。その時に紹介があったスピーカーフォンがヤマハ製品です。
音声品質は授業を支える土台となります。小学校の普通教室での授業では、通常20~30人の声を収音できるマイクが必要になります。イヤホンマイクを着けていると、どうしても授業における一体感を得られにくいという課題を解決するため、いろいろと情報を収集した結果、ヤマハ製品が本校が抱える課題を克服し、音声の品質向上に最も適したものではないだろうかという結論に至りました。
本校では、スピーカーフォンを主に下記の2つの場面で活用しています。
オンラインによる児童集会:
コロナ禍では、全校児童が一斉に集まり密になる状況を避けるために、オンラインで集会を行うことがあります。
集会室や体育館等の広い部屋で数名の担当児童が配信を行い、その他の児童は各教室から集会に参加します。集会室や体育館にいる児童は、司会者・発表者に分かれて、それぞれが同じ空間の離れた場所で発言するのですが、その時にスピーカーフォンが活躍しています。半径5mの音をクリアに拾ってくれるので、司会者と発表者は10mの距離をとり、その中央にヤマハのスピーカーフォンを置くことで密になることを避けることができます。マイクとスピーカー両方の機能が、広い場所でクリアな音質を実現しています。
教室でのハイブリッド授業:
さまざまな事情で学校を休まなければならない児童に対して、授業を配信することで、学びの保証を行っています。
授業では、児童同士のやりとりが欠かせません。教室での発言や家庭からの発言をイヤホンマイクを使わずに話すことができたり、聞くことができたりするのでヤマハのスピーカーフォンは、オンラインということを感じさせないコロナ禍前の自然な授業風景に近い形の実現に大きく寄与しています。今後さらにいろいろな場面での活用ができそうです。
(2022年02月04日 掲載)
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