当ホテルでは9階に多目的貸会議室を設け、東京駅前という立地の良さと、ホテルならではの上質さを売りに各種講演会・ウェブミーティング等で多くのお客様にご利用いただいております。特にコロナ禍以降は、ウェブミーティングの需要が増加し、マイクスピーカーシステムの重要性が日増しに高まっていました。
そこで、間隔を空けたレイアウトや、アクリル板等を使用した状況下においても安定した収音ができることを必須条件として、新たな製品の導入検討を始めました。従来は他メーカーのモデルを利用していたため、そのメーカーの上位モデルとYVC-1000を候補として選定し、デモ機での評価試験を経て、選定することにしました。
機能面において、本製品に勝るものがなかったのが率直な選定理由です。離れている場所の方へ話者が変わってもスムーズに音を拾い続け、レコーディングの音声を確認すると、まるで真横で話しているかのように感じました。また拡張マイクを同時に使用しているのですが、音を拾っているマイクが光るようになっていることも、音がしっかりと拾えているのだと安心感を与えてくれます。そして、有線と無線の接続インターフェースが選べることも、私どもには大きなメリットでした。なぜなら多目的貸会議室という性質上、お使いになる方が毎回変わるため、利用される方のお持ちになる機器によって有線と無線が選べることは利便性に直結するからです。
また、デザインのスマートさも選定に至った理由の一つです。当ホテルは会場の雰囲気を重視してお選びいただくことも多く、どのような場所であってもその雰囲気を邪魔しない機能美に徹したデザインは、使用することがなくとも会場の一部として常設しておきたいと思わせてくれるものでした。
本製品導入後は、音声品質についてお褒めの言葉をいただくことが多くなりました。常設している会議室専用のインターネット回線と合わせてご利用いただくことで、完璧な環境をご提供できていると自負しております。
また、自社で既に使われているケースも多いのか、本システムをお客様へ紹介する際に、"ヤマハのマイクがたくさん繋げられるもの"というだけでお客様への説明が済むことが多くなりました。その際、"だったら音声は大丈夫だね"と皆様口を揃えておっしゃられるのは、本製品の信頼性の高さの証と思っております。会場の広さと比較すると多めにマイクを使っておりますが、話者が複数いらっしゃる場合それぞれの目の前にマイクを設置できるため、主催者様の心理的負担を軽減することができることも大きな成果と言えます。
今まで、会場に求められる必須の設備としては、専用のインターネット回線のみを挙げられることがほとんどだったのですが、ハウリングの防止等、会議の円滑な進行のために、今後はこのYVC-1000についても利用を強くお勧めしていきたいと思っています。
(2022年02月16日 掲載)
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