新型コロナ感染症の蔓延下におけるWeb会議の標準化や、セミナー形式の双方向授業をオンラインで実施することが求められる中で、対面出席者とWeb出席者の双方がストレスなく参加できる環境の構築が求められていました。そこで、少人数の各種会議や講義だけではなく、大人数の会議にも対応できる製品を探していました。最も重視したのはスピーカーとマイクの性能で、特に話者の声量によって音圧に著しい差が生じたり、ハウリングが起こらないことが必須でした。また、会議用スピーカーマイクを教室に常設できないという制約があり、持ち運びのしやすさ、設置・接続の簡便さも要求されていました。
当教員が以前勤務していた大学で、少人数(3~4名程度)でのWeb会議用にYVC-300を使用しており、他社製品に比べて音質が優れていることや、接続の安定性も高いことを熟知していました。製品のデザインや設置した時の安定性、接続方法や操作のわかりやすさといった点にも満足しており、対面出席者およびオンラインでの出席者からの評価も高いなど、好印象を持っていたのです。その後、他社製品もいくつか試しましたが、ヤマハ製品には音質の面で大きく及びませんでした。
YVC-1000を選定したのは、各種委員会(最大10名程度)だけでなく教授会(最大40名程度)にも対応できる必要があったためです。その際、オプションの拡張マイクを使用でき、配線もケーブル1本で行え、しかもミュート機能との連動性があるという点も、高く評価しました。
導入前には想定していませんでしたが、ハンドマイクを接続できることを最も便利に感じています。会議の議長やセミナーにおける発表者がハンドマイクを使用し、質疑応答を行う際にはYVC-1000のマイクを使用することで、ハウリングや音声の聞き取りづらさが解消されたのです。
音響機器メーカーであるヤマハ製品らしくスピーカーとマイクの品質は確かで、出席者からも、以前に比べて大変聞き取りやすい、会議を円滑に進めることができるようになった等の高評価を得ています。さらに、感染症対策のためマイクと対面参加者との距離を一定に保てない場合でも、「オートゲインコントロール」機能が有効に作用することで安定した音圧を確保でき、スムーズな会議の進行を助けてくれています。
(2022年03月08日 掲載)
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