“英語のコーチングスクール”という斬新なコンセプトで、2016年9月の創業にも関わらず、東京・横浜・名古屋・大阪など主要都市に12の校舎を展開する株式会社プログリット。六本木校は2019年7月1日にオープンしたばかりの新校舎で、ここには、面談(専任コンサルタントと生徒さんが週1回実施)や説明会(これからプログリットで学ぼうとする方を対象に随時開催)の際に使用するブースが20用意されています。各ブースは壁で仕切られドアも付いているものの、配管・配線や空調がむき出しになっているスケルトンのしつらえを活かした空間を目指したこともあり、仕切り壁を天井まで作らないオープンな造りとなっています。このため、隣接するブース間でお互いの会話が聞こえ、コミュニケーションを妨げてしまう懸念がありました。
オープンに向け打ち合わせを進めるなか、内装業者から「VSP-2」を用いた対策の提案を受け、2019年6月に六本木校と同様の環境でのデモを見学することに。会話を別の音でマスキングする…という仕組みについて、事前に動画などで確認していたものの実際の効果が分からないまま体験デモに参加しましたが、VSP-2をONにすることで壁を隔てた会話が格段に聞こえにくくなることを確認。コンパクトなスピーカーやコントロールユニットのシンプルで分かりやすい操作性なども評価でき、採用を即決しました。
設置は配線工事を含め1日で実施、ヤマハ担当者も立ち合いのもと、マスキング音やボリュームの設定を行いました。導入当初VSP-2がどういうものか分からなかったスタッフも、電源をON/OFFしてみることで、スペース全体の構造上響いて聞こえる声をうまくマスキングしてくれることを体感。日々の電源ON/OFFなどのオペレーションはコンサルタントを含むスタッフ全員で行っています。
VSP-2は同校舎に2つのメリットをもたらしています。まずは、コンサルタントと生徒さんがコミュニケーションに集中できることです。これには、混雑時に隣接するブースの会話をマスキングして邪魔にならないようにするだけでなく、逆に利用が少ない時に適度な“ざわざわ感”を出して話しやすい雰囲気を演出する効果もあると言います。ただし現在はオープンしたばかりで生徒やスタッフの数も少なく、まだ全てのブースが埋まる状態には至っていないため、フル稼働状態での真の効果が確認できるのはこれからということになりそうです。
そしてもう1つが、生徒さんのプライバシーを確保できることです。六本木校は場所柄、生徒さんに企業の経営者なども多く、コンサルタントとのコミュニケーションの中で、機微な話題に触れることもあると言います。このようなケースでもマスキング効果によって他のブースでは聞き取れないため、安心して会話をしていただけます。
株式会社プログリット
六本木校リーダー
江森 麻帆 様
株式会社プログリット
プロジェクト事業部 企画
浦川 絵里衣 様
校舎新設におけるコストとプライバシー両立のモデルケースに
六本木校舎の内装工事では、仕切り壁を天井まで高くしたり別途天井をつけることで、密閉された空間を作ることもできましたが、その場合かなりコストが跳ね上がってしまいます。
VSP-2を導入することで、会話音漏れの問題を解決しつつ内装工事のコストを抑えることができました。今後も校舎を増やしていくなかで、コストとプライバシーの両立を実現するモデルケースとなったと思います。
六本木教室にある20のブースの仕切り壁上部にVSP-2の拡張スピーカー(15台)を、バックオフィスにコントロールユニット(3台)を設置。
営業時間中稼働させることで、隣接する他ブース内の会話をマスキングして、コミュニケーションに集中できる環境を実現。
(2020年02月26日 掲載)
ご相談・お問い合わせ