新型コロナウイルスの影響によって教育現場は大きく変わり、体育館で行うことが当たり前だった始業式や終業式、学年の集会を実施することが困難になってしまいました（これまでは全校生徒が体育館に集合することが当たり前でした）。当初は、校内の放送設備を使用し、放送で集会などを実施していました。しかし、放送では話し手の顔が見えず、音声しか聞こえないため、生徒からの評判はあまり芳しくありませんでした。
そのため、Google MeetやZoomを使用して、校長室などの特別教室と各学年の教室をつなぐオンライン集会を実施したものの、一般のスピーカーを使用していたため、音量が小さかったり、音声が聞き取りにくかったり、ノイズが発生したりといった問題点が生じていました。そこでオンラインであっても質を高めるために必要な機器の導入を決めました。
2021年8月下旬に行った2学期の始業式は、やはり体育館で実施することはかなわず、校長室と各教室をつなぎ、Google Meetを使用したオンライン始業式となりました。しかし、他社製品のスピーカーは音質が悪かったり、音量が小さかったり、音量を上げすぎると音声が割れてしまったりといった問題点が生じ、せっかくの講話が聞きづらいものになってしまいました。
そこで、生徒たちが残念な気持ちにならないよう音質の良いスピーカーを探していた時に、ヤマハのYVC-1000を知る機会があり、学校現場で使用している事例がWebサイトで紹介されており、本校でもぜひとも取り入れたいと感じました。
また、YVC-1000はBluetooth接続も可能なため、スマートフォンやタブレットと接続することで、授業での使用の幅が広がると感じました。このようにオンライン集会の質や授業の質を高められると確信したことが、ヤマハ製品の選定理由としてあげられます。
2021年12月、3年生の社会科の授業で地方自治に関するプレゼンを班ごとに行いました。全生徒が参加したのですが、事情があって教室に入れず、別室登校を続けている生徒は、そのままでは参加できないという状況になっていました。そこで、そのような生徒にも自分のクラスの生徒がどのようなプレゼンをしているか見てもらうため、授業の教室と別室登校の生徒がいる特別教室とをZoomでつなげることにしたのです。別室登校の生徒の反応も良く、別室ではありましたが、授業に参加できたことを喜んでいました。
また、スピーカーの音質が良いので、授業中に動画を使用する際、生徒の集中力が高まっているように感じています（他社製品のスピーカーは音質が悪かったり、音量が小さかったり、かといって音量を上げすぎると音声が割れてしまったりといった問題点が生じていました）。
今後は、オンライン集会だけでなく、通常の授業でもオンラインを活用することで、一人一人にあった学習を提供していきたいと考えています。
（2022年03月14日 掲載）
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