オンライン会議では、伝えたいことがどこまで伝わるかが非常に重要です。その手段の一つとして、音声のやり取りの品質向上を検討しました。これまで、会議システムによっては、音声がこもったり、収音力が低く聞き取りにくかったり、途切れたりして、多くの情報を伝えることが困難な場合がありました。会議の中で内容が伝わらない場合は、繰り返しの発言を何度となくお願いすることに抵抗があり、音質が良くないと会議の回数を増やしても伝わらないものは伝わりませんでした。伝わる情報が少ないままで会議の結果を行動に反映しようとしても、意図したものにはならず、生産性が悪化する場合もありました。このまま音声の品質が低い状態で会議を続けることがデメリットになると判断しました。
音声の品質を上げるためには、マイクとスピーカーの性能と仕様を考えなければならないと思い、情報収集を始めました。Webで調査したところ、ヤマハ製品は使用者の評価が高く、使用してみての感想も満足度が高いことがほとんどでした。機能面では、3つのマイクが話している人に合わせて適切な方向の音声を拾ってくれたり、マイクから遠い人が話した場合でも声の大きさを自動で調整してくれて、マイクからの距離に関わらず同じ大きさの声を届けることができるとのことでした。
さらに、マイクから一定距離の音声のみを拾い、会議とは関係のない遠くの音は拾わない設定もできるとのことでした。これらの機能で会議に必要な音声のみが自動で選択され、本当に必要な音声情報を届けることが可能となり、伝わる情報量が増えることを期待しました。また、スピーカーは音響設備で高い実績のあるヤマハ製であるため、こちらも大きな期待をしました。
「普通に会話できる」ようになったことが一番の成果です。これまでは、Web会議だから音声情報の伝達は少なくなるものと思い込んでいましたが、YVC-330はその思い込みを覆してくれました。
今までは「聞き取れませんでしたのでもう一度お願いします」的なやり取りが、1時間に数回発生していました。しかしYVC-330を導入してからは、マイクの機能と性能が向上したことにより、繰り返しの発言をお願いすることがほぼゼロになりました。
また、従来は音質を上げるために有線マイクを利用していたので話し手に回す手間がありましたが、YVC-330はテーブルの真中に置いて話すだけと、運用がとても楽になりました。スピーカーから出る音もクリアで、かなり聞き取りやすくなったことでWeb会議の生産効率が向上し、快適になりました。もっと早く導入しておくべきだったと実感しています。
(2022年02月04日 掲載)
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