2014年に社内拠点間リモート打ち合わせ用にPJP-25URを導入しており、音声の明瞭さに感動していましたが、2019年に専用TV会議システムを全社導入したため、このマイクを使用するWebミーティングシステムはお蔵入りになっていました。
しかし2020年4月以降のコロナ禍において、自社内以外のTV会議システムが使えない他社とのWebミーティングの機会が以前に比べて格段に増えたことで、状況が一変しました。当初は各自、PC内蔵のマイクやイヤホン付きマイクなどで対応していましたが、もっと良いマイクはないかとの話が持ち上がるようになったのです。そこでヤマハのマイク・スピーカーの有用性を以前にも利用していたにも関わらず恥ずかしながら再発見し、PJP-25URの利用頻度が格段に高まりました。
ただし、贅沢を言いすぎてもきりはないのですが、PJP-25URは収音性能が優秀ながら同時に雑音も集めやすく、コロナ禍の換気の必要性から会議室のドアを開けっぱなしにすると、他室の音まで収音してしまう悩みが出てきてしまったのです。
2014年当時、PC接続でのWeb会議用据置型のマイク/スピーカーで、収音性能と小型軽量、USBのみの給電で動作する機種という条件で、PJP-25URがマイク音声の明瞭さ、スピーカー音質のよさ、およびUSB接続するだけで手軽に使えるなど、弊社ニーズに最適であると判断して、山梨工場、東京本社、大阪営業所の3拠点に導入していました。
とはいえ上記のように昨年来のコロナ禍での環境においては、PJP-25URでは性能に物足りなさを感じるようになりました。換気を十分にしなければならないオープンスペース、以前より周辺のノイズに影響されやすくなってしまった環境でも明瞭に収音できるマイク/スピーカーの必要性が特に高まったことから、PJP-25URから感じた信頼できる同社製品で、まさにこの周辺騒音制限ニーズに合致した“SoundCap”テクノロジーを搭載した最新機種のYVC-330を代替機として選定しました。
2019年に導入した専用TV会議システムはそのまま社内間ミーティングに利用し続けていますが、社外の方と行うWebミーティングについては、ノートPCに高画質広角WebカメラとYVC-330を接続して、TV会議システム用に導入したキャスター付きラックTVモニター、もしくはプロジェクターへHDMI接続をしてPC映像を投影することで、手軽に複数人同時にWeb会議に参加できる環境を実現しました。ただし、この環境をPJP-25URで実現した際は、コロナ禍対策の換気のため会議スペースのドアを開放していることで通路を通過する人のノイズなど、思いのほか無視できない騒音が収音されてしまい、せっかくのWeb会議スペースも周囲のざわめきが大きくなりそうになると都度ミュートボタンを押すなど煩わしさが残っていました。
YVC-330はカタログ記載上、収音範囲制限機能で周囲のノイズを自動キャンセルしてくれるとあり期待して導入しましたが、その性能は期待以上に優秀で、明瞭な音質はまるでクローズな環境で打ち合わせしているようだと、継続して打ち合わせしていて変更前後を体感した相手からご評価をいただけました。またスピーカー音質がPJP-25URと比べ圧倒的によくなり、相手の声が格段に聞きやすくなったのは思わぬ収穫でした。
(2022年01月18日 掲載)
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