明治4年に創業、150年の歴史を誇る株式会社八神製作所。医療機関への医療機器/医療材料/医療設備の販売・レンタルを主とする医療保険関連事業のほか、福祉用具の販売・レンタル・住宅改修を主とする介護保険関連事業、医療機器の保守点検・修理サービスを提供する保守点検・修理事業など幅広く展開しています。中部地区および首都圏の営業拠点(全39箇所)に、約600名の営業部隊を擁し、日々、医師のもとに最新の医療機器に関する情報を提供。医師と医療機器メーカー各社をつなぐ情報ハブの役割を担っています。従来、各拠点が参加する社内会議や医療機器メーカー各社との情報交換・情報共有は対面でおこなっていましたが、2020年春以降の感染症対策でWeb会議に順次移行しています。当初、営業所の会議室にノートPCを持ち込み、参加者が囲み会議をおこなっていましたが、PC内蔵のマイクは集音能力が低く、参加人数が多くなると双方の音声が聞き取りにくい状況に。そこでWeb会議事の音声品質向上に向けて、営業所の会議室にYVC-330を導入することにしました。
ヤマハ製品を選定した理由は、親会社/持株会社であるセイエイ・エル・サンテ ホールディング株式会社(以下、セイエイ)での成功体験にありました。セイエイでは、グループ各社の経営層(約20名)を大会議室に集め定期的にグループ全体の会議を開催していますが、コロナ禍で一部オンライン参加のハイブリッド型Web会議を導入することに。ところが、既存の機器を用いてWeb会議を実施したところ、発言が聞き取れないなど音声に関するクレームが発生する事態に。取引のあるICTベンダに改善策を相談し、大会議室にYVC-1000を導入したところ、音声品質が劇的に改善し、クレームも一切なくなりました。感染症対策としての取り組みではありましたが、遠方からの出張コスト削減や無駄な移動時間の排除など副次的な効果も実現しました。
この成功体験を共有していたこともあり、主要拠点の会議室へのYVC-330(50台)の導入がスムーズに決まりました。これにより、拠点をつないでの日常的な社内会議や医療機器メーカーとの打ち合わせなど、Web会議時の音声品質が担保され、コロナ禍においてもスムーズなコミュニケーションを維持することができました。
同社では、拠点の会議室へのYVC-330導入に続き、2021年6月には営業の最前線にYVC-200(88台)を追加導入しました。営業担当は、医師に最新機器の機能を紹介・説明するため、医療機器メーカーの担当などと一緒に、頻繁に医療機関を訪問していましたが、コロナ禍で、できるだけ頻度や訪問人数を少なくする必要に迫られました。セキュリティ上、医師が業務PCで外部とのWeb会議に参加することは難しいため、医師からの要望もあり、同社の営業担当がインターネット接続可能なノートPCとYVC-200を持ち込み、医療機器メーカー担当がリモートで参加する形でWeb会議を実施することに。訪問人数を最小化しつつ、医師・八神製作所・医療機器メーカーの3者による情報共有を継続しています。この活用シナリオにおいて、小型軽量でバッテリー駆動(電源不要)など、YVC-200のすぐれた可搬性や接続性のメリットが大きな効果を発揮しています。
コストより性能・機能を重視してYVCシリーズを選定しました
Webなどで他社製品についても情報収集しましたが、やはり、親会社での実績もあり、コストより性能・機能重視でヤマハ製品に落ち着きました。コロナ禍でも、お客様(医師)や取引先(医療機器メーカー)とのスムーズな情報共有を継続できており、ヤマハ製品にして良かったと思います。昨年のコロナ禍初期にはマスクなど逼迫する医療資材の確保に奔走しました。現在も、新型コロナ感染症関連のニーズ拡大に対応する一方で、それ以外の医療にも支障が出ないよう、必要な時に必要な機器・消耗品を迅速に供給することで地域社会や医療を支える存在でありつづけたいと思います。
(2021年10月19日 掲載)
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