音環境用語集:遠隔会議システム

音声技術名称

適応型エコーキャンセラー

遠隔会議システムでは、スピーカーから再生された音がマイクに廻りこんでしまうことにより、エコーが発生します。 YVC/PJPシリーズは自機から再生された音を収音しても、エコーキャンセラーによりその音を除去。さらに再生音の廻り込みを極小化する構造設計と相まって、より聞きやすく話しやすいスムーズな双方向会話を実現します。

適応型エコーキャンセラー

エコーサプレッサー

送話者が話しているのか、受話者が話しているのかを、送信と受信の信号レベルを比較し、信号レベルの高い方の信号を通過させ反対の信号は減衰させることによって(VAD)、受話者のスピーカーからマイクに廻って戻ってくるエコーや相互にフィードバックが発生することで生じるハウリングを抑圧します。

エコーサプレッサー

ハウリング

マイクで拾った音をスピーカーで出す場合に、スピーカーから出た音が再度マイクに入ってしまう事で起こる「キーン」というような高い音が出る現象の事。出力から入力に信号がループするフィードバックによる現象です。

ハウリング

話者自動追尾

話者位置検出機能により声の方向を自動で追尾して、発話者にフォーカスしたクリアな収音が可能。物音には反応せずに人の声のみをとらえて収音するので、ノイズがある部屋や多人数で会議をする際により効果を発揮します。

話者自動追尾

オートゲインコントロール

マイクで収音した大きな音も小さな音も最適な大きさに調整し、マイクからの距離や声量の違いによって生じる通話先での音量差を低減。ノイズがある環境では、人の声だけを増幅することで、快適なコミュニケーションをサポートします。

オートゲインコントロール

ノイズリダクション

マイクで収音した周囲音声からノイズ成分を引くことによりノイズを消し去り、通話先には声だけをクリアに伝えます。
プロジェクターやエアコンなどの恒常的なノイズを発生する機材が室内にあっても、ノイズリダクションの効果でノイズを除去。

ノイズリダクション

残響抑圧

残響が多い空間で遠隔会議を行うと声が響くため、通話先で再生される音声が聞き取りにくくなります。 YVCシリーズは、部屋の特性に起因する残響成分を抑圧処理することにより、通話先にクリアな音声を届けます。

オートルームEQ

部屋の音響特性に応じて、スピーカーからの再生音を最適な音質に調整。通話中の音声信号を利用してリアルタイムかつ、自動で調整するため、部屋が変わってもわずらわしい音質調整をする必要がなく、残響等を抑えた聞き取りやすい音声を再生します。
※YVC-1000のみ

Human Voice Activity Detection(HVAD)

収音した音声信号から人の声を高精度で判定する技術です。このHVADはマイク自動追尾と連携。話者が切り替わる環境でも、音声を明瞭に収音できます。また、ノイズリダクションとの連携では、HVADで人間の声の成分とノイズ成分とを区別し、ノイズ成分のみを除去。さらに、HVADにより人間の声のレベルを高精度で判定することが可能なため、マイクで取り込んだ音声レベルをオートゲインコントロールの効果で適切に補正。こうしたヤマハ独自の音声処理技術により、YVCシリーズは自然で円滑な音声コミュニケーションを実現します。

Human Voice Activity Detection(HVAD)

SoundCap

周囲に壁の無い騒がしいオープンスペースでも、静かな会議室と同じようにクリアで自然な会話を実現、複数人での快適な遠隔コミュニケーションを可能にする技術です。SoundCapは以下の3つの機能の組み合わせで構成されます。

  • 収音範囲制限機能:周囲が騒がしい環境でも、マイクから半径1mの声だけを確実に収音し、明瞭な声を届けます。
  • マイク自動ミュート:発言していない時はマイクを自動的にミュートする為、会話に不要な音を届けません。
  • スピーカー音量自動調整:スピーカー音量を周囲の雑音レベルに合わせて自動調整することで、相手の発言にスポットを当てつつ、また周囲への音漏れを抑制し会話のプライバシーを守ります。
収音範囲制限機能

収音範囲制限機能

マイク自動ミュート

マイク自動ミュート

スピーカー音量自動調整

スピーカー音量自動調整

20kHz音声対応

AAC-LDなどHDレベルの音声Codecにも対応した広帯域エコーキャンセラーにより、本来の音質を損なうことなく収音・再生を行い、臨場感のある会話を実現します。

搭載機能

ファームウェアリビジョンアップ

最新の機能を反映したファームウェアを無償で提供しています。本体もしくはPCアプリケーションを使って、本体にダウンロードできますので、是非ご活用ください。

オーディオミキサー

それぞれのインターフェース(USB/Bluetooth/オーディオ入出力)に接続した複数の入力音声をミキシングして、異なる回線間での通話を可能にする機能です。USBでWeb会議に接続しながら、スマートフォンともBluetoothで接続して、両方の音声をミキシングして通話することもできます。

オーディオミキサー

搭載IF

NFC

NFC対応のスマートフォンやタブレットなら、本体上面のNFCロゴマークにかざすことで、簡単に接続できます。

Bluetooth

近距離無線通信技術の一つ。2.4GHz帯の電波(ISM:世界的に免許の要らない電波帯域)を使用するもので、デジタル機器で広く使われている。スマートフォンやタブレットを使う場合はBluetooth、ビデオ会議の場面などではオーディオ入出力端子での接続を用います。

ドライバー

Plug&Play

Windows標準ドライバー対応のため、ドライバー/アプリケーションなどのインストールは不要。USBケーブルでPCと接続するだけで、すぐにマイクスピーカーとしてお使いいただけます。

電源供給

USBバスパワー

USBケーブルを通じてコンピュータ本体から周辺機器に給電する仕組み。対応製品はUSBケーブルとPCと接続するだけで、マイクスピーカーとしてお使いいただけます。シンプルな接続のため、使い勝手の良さも抜群です。

対応法規制

RoHS対応

特定物質使用禁止指令という意味で、欧州連合(EU)が実施する有害物質規制を指します。2006年7月1日以降施行のEU域内で取り扱われる電気・電子機器製品について特定の6物質〈鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、PBB(ポリ臭化ビフェニール)、PBDE(ポリ臭化ジフェニルエーテル)〉の含有を禁止しています。

単位

Hz(ヘルツ)

周波数とは、空気振動(水中の場合は水の振動)が、1秒間に繰り返される振動数です。(1秒を単位とするのはHz/ヘルツの場合)周波数の単位は、1秒間を基準としたHz/ヘルツが用いられます。可聴帯域とは人間の耳に聞き取れる音の周波数帯のことで、通常20Hz~20000Hz(20KHz)の周波数帯域とされています。

dB(デシベル)

音の大きさを表すときに、用いられる単位です。「デシベル」と呼び、数字が大きくなるほど、大きい音を表します。目安として、私たちの日常の会話が60dBほどの大きさで、雷が近く落ちた音が130dBほどです。

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