スピーチプライバシーシステム:導⼊の⼼得

スピーチプライバシーシステムを導⼊すると、会話内容が聞き取りにくくなり、プライバシーや機密情報の漏洩防止や、集中作業の維持を手助けしてくれます。ここでは適切な効果を得るために知っていただきたいことを紹介します。

音を消すのではなく、会話を「わかりづらく」する技術

音を消すのではなく、会話を「わかりづらく」する技術

マスキング音と呼ばれる特殊な音が会話を包み隠し、第三者に「何かは話しているが、会話内容まではわからない」という状態を作り出すシステムです。ノイズキャンセリング※1のように、音を消すわけではありません。

※1:ノイズキャンセリング
消したい音に別の音をぶつけることで音を消すという技術で、ヘッドホンなどに使われていますが、現時点では空間での実現が難しい技術です。

スピーカーは「聞かれたくない人」に向けて設置

スピーカーは「聞かれたくない人」に向けて設置

会話内容を聞かれたくない側(廊下や隣の部屋)にスピーカーを設置して、音を出します。
他人の会話内容に邪魔されずに仕事に集中したい場合は、集中したい方に向かって音を出します。

最初は不自然に感じても、徐々に音に慣れてきます

最初は不自然に感じても、徐々に音に慣れてきます

最初は違和感を感じるかもしれませんが、人間の耳は慣れます。※2
効果を感じた音量に、段階的に上げることもおススメします。

例えば、「8」が理想の音量の場合・・・

  • 初日は「6」
  • 2日目は「7」
  • 3日目以降「8」にする

※2:聴覚における慣れ(habituation)
聴覚器官に特定の刺激が持続もしくは繰り返して提示されると、刺激に対する反応が次第に弱まり、ついには消失する現象。

最初は不自然に感じても、徐々に音に慣れてきます

聞き耳を立てると、会話は聞こえやすくなります

聞き耳を立てると、会話は聞こえやすくなります

例えば多くの人が会話をしている中でも、人は「聞こうと思えば」その内容を聞き取ることができます。※3
話し手も聞き手も普段と同じように業務をしながら、その会話内容が頭に⼊ってくるかをご確認ください。

※3:カクテルパーティー効果
心理学者のコリン・チェリーが提唱した現象で、多くの人が話している環境下でも⾃分に興味のある話や⾃分の名前などを聞くことができる現象。

マスキング音が不快と感じたら現場に合わせた「音調整」を!

本体のリアパネルのスイッチ(みどり囲い部分)を使い、音の調整を行います。 本体のリアパネルのスイッチを使い、音の調整を行います。
NORMAL:デフォルトのマスキング音です
EQ1:NORMALに比べ、高音域のレベルを落とします
EQ2:NORMALに比べ、低音域のレベルを落とします
音の印象から、スイッチを選定する

①マスキング音が耳に刺さるように聞こえる(高い音が耳障りに聞こえる)
 →「EQ1」に設定します
②マスキング音に少し圧迫感を感じる(低い音が気持ち悪く感じる)
 →「EQ2」に設定します

音の印象から、スイッチを選定する
スピーカーの配置から、スイッチを選定する

NORMAL:スピーカーを壁面に設置する場合
EQ1:スピーカーを天井面に設置する場合
EQ2:スピーカーを部屋のコーナー部分に設置する場合

スピーカーの配置から、スイッチを選定する
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