コミュニティスペース「Any(エニィ)」の一角を占めるコワーキングスペース(シェアオフィス)。2015年11月のオープン以降、企業のサテライトオフィスや個人事業主のSOHOなどのニーズを背景に利用者を増やし続け、個室プレミアムプランの専用ブースも多数設置されています。利用者が増えるにつれ浮かび上がってきたのが、コワーキングスペースにおける音の問題でした。オープンなコミュニティスペースの空間には、平日でも多くの一般市民が訪れます。このためパーティションで仕切られただけのコワーキングスペースは、周囲の会話音などが聞こえ業務に集中しにくい時があったといいます。また逆に、コワーキングスペース内での業務上の会話がコミュティスペースに漏れてしまうことについて、情報漏えい観点で懸念もありました。
2019年5月、新製品「VSP-2」の発売に関するヤマハのニュースリリースが事務局員の目に留まり、会員のツテをたどる形でヤマハに問い合わせをすることに。開発中のプロトタイプを実際にコワーキングスペースに持ち込んでのデモで、「VSP-2」が発する情報マスキング音により、周囲の会話音を聞き取りにくくする効果を実際に体験。入居する会員様の評価も概ね好評で、費用がリーズナブルなことや同じ浜松の企業製品ということもあり、即決に近い形で導入が決まりました。2019年9月、本体1台にスピーカー4台構成を正式導入。スピーカーは照明用ダクトレールに取り付ける形で、半日もかからずに設置を終えることができました。
「VSP-2」の導入により、周囲の会話音を4台の広指向性スピーカーから流れる情報マスキング音(室内空調の音を選択)に紛らせ、コワーキングスペース全体で業務に集中できる環境を実現しました。Anyでは、週末を中心に年間で約100件程度、様々なイベントが開催され、イベントの内容や規模によってはパーティションを取り払って、コワーキングスペースも使用することがあります。このようなスペース活用の柔軟性を維持したまま、コワーキングスペースの音問題を解決するうえで、VSP-2はまさにピッタリのソリューションであったと言えます。
左)Any 事務局員 伊藤 典明 様
右)Any 事務局員 小池 真実様
ピンポイントでの音対策に「VSP-1」も試してみたいと思います。
スペース全体としては一定水準の改善をみましたが、隣り合う打ち合わせテーブルで別々に打ち合わせを実施したり、他の会員に聞かれるのは避けたい内容の電話や会話をしたりといった場面で、もう一段マスキング効果を高められたらという思いもあります。持ち運びができて置くだけのアンプ内蔵型「VSP-1」なら、こうしたピンポイントのニーズにも対応できるということなので、ぜひ試してみたいと思います。
「Any」とは
出会う、つながる、はじまるをキーワードに、地域の企業や団体を中心とする組織「浜松まちなかにぎわい協議会」が運営する“まちのコミュニティスペース”です。浜松駅から徒歩3分の好立地の建物1階に、コワーキングスペース(シェアオフィス)のほか、セミナールームや展示スペースなどがオープンな空間にゆったり配置され、多くの市民に親しまれています。
コワーキングスペース(約61㎡)の天井にスピーカー4台を設置し、本体1台でコントロール。スピーカーは照明用ダクトレールに取り付け。
VSP-2のご体験を希望の方は実際に体験することができます。
VSP-2 体験スポット
(2020年01月20日 掲載)
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